富山県学生寮は、東京の新都心・新宿の西方――府中市のほぼ中央に位置しています。周辺には大学をはじめとする教育機関や研究所などが数多く点在、文教地区を形成しており、北には多摩霊園、浅間山公園、南は多摩川の流れに近く、閑静な場所となっています。
府中市は、かつて武蔵国の府であったことからも東京の故郷と呼べる地でもあり、現在でもなお大国魂神社や天然記念物に指定され居てる「けやき並木」など、多くの歴史と緑に囲まれた豊かな土地です。行政も良好、交通についても京王線沿線の至便な位置にあることから、勉学の地として都心の大学はもとより、近年八王子市を中心に多く移設された大学への通学にも適し、理想的な環境にあります。
郷土の先輩、故・松村謙三先生は文部大臣当時、地方出身の学生の住宅問題を憂慮され、学生寮の建設を国・都道府県・財界人などに呼びかけられました。そのひとつとして、この財団法人富山県学生寮は創設されました。
創設から50年あまり、卒寮生は1,100名を超え、政財界や教育界各方面に多くの人材を輩出しました。また、それら卒寮生で構成された青雲会によって、後輩への指導・支援が行われています。
●昭和30年9月
富山県学生寮の建設について、当時の県知事・高辻武邦氏を中心に在京有志による協議がなされ、同年12月に財団法人として認可を受ける。
●昭和31年9月
県・市町村・国の補助金のほか、有志による寄付によって集められた建設資金で、鉄筋コンクリート4階建て、
66名が入寮できる寮舎が世田谷区赤堤1丁目に竣工。
●昭和61年2月
建物の老朽化にともない、府中市(現所在地)に着工、同年9月に新寮舎が竣工。
●平成17年10月
創設50周年・府中移設20周年を迎え、記念式典・記念事業(大浴場改修工事)を行う。
●平成22年11月
公益財団法人の認定を受ける。
土地:敷地面積 1,185u(385坪)、延床面積 1,468u(444坪)
建物:鉄筋コンクリート造、3階建て
寮室:70室(室内面積 8.5u)
[ 備品 ]エアコン、電話、インターネット回線(光回線)、机、収納、ベッド
1階…寮室12室、食堂(大集会室)、事務室、厨房、浴室、洗面所、学習室、下足室、トイレ、倉庫
2階…寮室29室、ランドリー、洗面所、トイレ、物干し場
3階…寮室29室、小集会室、洗面所、トイレ